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院内処方と院外処方のメリット・デメリット

院内処方・院外処方

お薬を病院の中の薬局で調剤し、直接お持ち帰りいただくのが院内処方、病院で処方箋を発行してもらい、
調剤薬局でお薬をもらうのが院外処方です。 当院では院内処方にてお薬をお渡ししています。

院内処方・院外処方のそれぞれのメリット

院内処方のメリットはなんと言っても患者さまに便利かつ安価にお薬を提供できるという点です。薬をもらいに
調剤薬局まで足を運ぶ必要がなく、お会計も一度で済みます。それに対し院外処方では複数の医療機関から
処方されたお薬の飲み合わせなどを細かくチェックでき、安全性の面で優れています。 しかし、各病院の近くに
ある薬局(門前薬局といいます)で別々にお薬をもらっている場合はこのメリットは少なくなってしまいます。
また、院外薬局は院内薬局よりも豊富な種類の薬を取り扱っているため、ほぼ同等の効果でより安価な薬
(ジェネリック医薬品)に変更してもらうことが比較的簡単なのも特徴です。

院内処方と院外処方での患者さんの負担率の差

病院で処方されたいわゆるお薬代には、国で決められた薬本体の価格(薬価)の他に、さまざまな費用が加算されています。
薬価は院内・院外とも同額ですが、ここに加算される費用が全く違ってきます。順を追って見ていきましょう。

※この内容は2009年度の診療報酬点数に基づくものです。また、実際患者さんが支払う料金は以下を合算したものに、自己負担割合
(国保なら3割)をかけた額になります。

処方箋料・処方料

これは処方箋発行にかかる費用です。院外では680円(7種類以上薬を出すとペナルティとして400円に減額)、院内では処方箋が
発行されないかわりに薬を在庫として用意するコストがかかるため処方料420円(同じく290円に減額)がかかります。

調剤基本料・調剤技術基本料

薬を調剤する基本となる料金です。院外では400円、院内では80円となります。

調剤料(内服薬)

院外薬局では1週間分なら350円、2週間分なら630円、さらに3週間以上になると最高770円がかかります。このほか薬を分包化
してもらうと890円、痛み止め・解熱剤などの頓服薬があれば210円、さらにジェネリック医薬品1種類の処方につき20円など院外薬局
ではさまざまな加算がみとめられています。またジェネッリック医薬品を沢山用意している薬局では毎回40円が徴収されます。
院内薬局の場合何種類・何日分お薬をもらっても料金は90円です。

調剤料(外用剤)

院外では1剤100円最高300円がかかります。また院外にかぎり2種類以上の軟膏を混合した場合800円の技術料が加算されます。
これに対し院内ですと何種類もらっても、混合しても60円です。

薬剤情報提供料・指導料・管理料など

薬の飲み方など紙面・あるいはお薬手帳に記載して指導した場合、院外では150円(月4回まで)、院内では100円(月1回限り)の情報提供料
が加算されます。さらに院外薬局では薬の飲み方・副作用など、薬剤師さんが細かい説明と指導を行った場合、さらに300円が算定されます。

このように院外処方では調剤や服薬指導などにさまざまな加算が行われます。
たとえば仮に当院で、かゆみ止めの内服薬1種類14日分、外用剤3種類(うち2剤を混合)を処方し、月2回通院していただいた場合のお薬にかかる費用は、

院内で、薬価+(処420+基80+外90+内60+容器代30円)x2回+情100円 (月1回)=薬価+1460円
院外で、薬価+(処680+基400+外630+内300+混合800+情150+指300円)x2回 =薬価+6520円

となり、じつに5060円もの差額が生じます(3割負担で1518円)。調剤薬局ではそれを運営するための建物・設備・人員に経費がかかるわけですから
当然のことと言えます。もちろん院内薬局でも設備や人員の配置、薬剤の在庫などさまざまのコストがかかり、病院としても院外処方の方が採算が
合いやすい構造となっています。

それぞれのメリットを享受するために重要なこと

院内処方のメリットは利便性と経済性です。しかし反面待ち時間が長い、ジェネリックの種類が少ないので薬価自体を節約することが難しい、
安全性のチェックの点で劣るなどの難点があります。他院で出されたお薬との重複や併用による相互作用などを避けるため、現在自分の飲んでいる
お薬やそれらの内容を記載した手帳があれば必ず持参し、診察時に医師に見せるようにして下さい。
院外処方の場合、複数の医院で処方を受けている方は、各医院の処方箋をまとめ、ひとつのかかりつけ薬局で薬を受け取るようにしてください。
そうでないと副作用のチェック等がうまくいかないばかりでなく、それぞれの薬局で薬を受け取る度に上記のような費用を請求されることになり、
経済的に大きな損失を被ることになります。

処方に関する当院の考え

開院にあたり非常に悩んだ末、当院は院内処方を採用することにいたしました。前記の様に現在では院外処方の方が採算性がよいケースが多く、
調剤のための設備や部屋・人員の確保など煩雑なことも多いのは事実です。しかし「患者さんに喜んでもらえる病院は、患者さんに選んでもらえる
病院になるはずだ」という信念のもと、院内薬局を設置いたしました。そのために診察後の待ち時間が少々長くなってしまいますが、どうかご理解を
賜りますよう、よろしくお願いいたします。ただ消費税が10%を超えた場合は院内処方は処方するたびに赤字になり運営できなくなる恐れがあります。

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